風のおとしもの。




美紀さんに連れ出されるまま遊び、そろそろ夏祭りの時期が近付いてきた。


「そーいえば雛ちゃんて村井と行くんだっけ」

「はい」


今日は美紀さんのお家で一緒に課題をすることになりました。


「浴衣とかあんの?」

「はい、前に母が買ってくれたものが」

「てかさ、二人ってぶっちゃけ付き合ってんの?」

「ぅえっ!?」

さもそれが当たり前かのように聞いてくる。
どう見たらそうなるんでしょうかっ。


「おっ、お友達です!」

「えーっ!隠すことないじゃーん」

「違います、本当ですっ」

「ふぅーん…」


含みのある笑い方ですねっ。
美紀さんは納得していないみたいで、じろじろと観察してきた。


「まーいいんだけどさぁ、3日連続で何すんの」

「どこかへ遊びに行く予定です。まだお祭り以外決まってませんが…」

「てかホントだったんだね。村井のデマカセかもって里香ゆってたけど」

「私もそう思ってたんですが、気を遣って頂いて…」

「もーっ、その言い方やめなって」

「…はい」


人差し指を向けられる。
美紀さんもそれはやめた方が良いと思います。


< 339 / 382 >

この作品をシェア

pagetop