風のおとしもの。
「村井君のことも聞かせて下さいね」
「おう」
「電話、ありがとうございました」
「ん。そんじゃな」
「はい」
通話が切れるまで様子を窺っていると、しばらくの間の後にツーツーという電子音が聞こえてきた。
「っ……やったー!」
バンザイすると、噛み締めるように携帯を握る。
村井君に会える!
幸せ過ぎてもう……。
あぁ、楽しみですっ。美紀さんにメールしようかな。
顔がにやける。
嬉しさのあまり、勢い余って美紀さんにメールしてしまった。
興奮がおさまった時には、後悔がどっと押し寄せてくる。
「あぁ、なんて安直な行動だったんでしょう…」
返事のない携帯を見つめ、一人うなだれる。
美紀さんは佳代さんが大切で、その佳代さんが好きな村井君とのことを報告したら怒るに決まってます。
私、馬鹿だ……。
半泣きの状態で机に突っ伏していると、ウ゛ウ゛ウ゛と携帯が動き出した。
電話?
……美紀さんだ。
「……はい」
叱られるのを覚悟して携帯を取った。すると、