風のおとしもの。



「二つも買ったのか?」

「いえ、オマケしてくれたんです」

「へぇ…やっぱこーゆートコは女が得だな」

「おばさんに可愛くして頂いた甲斐がありました」

「……こいつだったからって方がでかいか」

「?」

「なんでもねぇ」


パックをごみ箱に捨てると、村井君は何か思い付いたような顔をした。


「お前さ、焼きそばもう一個買ってきてくれね?あとからあげも」

「え、でも今食べたばかりじゃ……」

「足りねぇからよ、金は払うから」

「わかりました」


なんだろ?
でも村井君のお役に立てるなら、頑張ろう!


「迷ったら電話しろよー」

「はいっ」


村井君嬉しそうだし、張り切っていきましょう!





「食べられるならもう一パックあげるよ~」

「二つオマケしといたから、また来てね!」


袋に入れてもらった焼きそばと一緒に、紙コップに入ったからあげを入れた。

なっ、なんだかたくさんもらってしまいました。
お金払ってないのに、いいのかなぁ。


「温かいうちに戻らなくちゃ……」


人混みをすり抜けて早足に歩いていくと、不意に声をかけられた。


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