風のおとしもの。


「あっ………」

「あれ?お友達かな?」

「お友達も可愛いねぇ、今この子と一緒に君たちのトコ行く予定だったんだ」


振り返ると、やっぱり佳代さんだった。


「お前ら大学生か?高校生をナンパするな」

「てゆーかぁ、手ぇ離しなさいよね」


佳代さんの脇に美紀さんと里香さんが並ぶ。
…今日、来てたんだ……。


「ちぇ~っ、つれないなぁ」

「てか君、高校生だったんだ」

「え?はい……」

「なーんだ、そっか」


ぱっと手が離れて、つまらなそうな顔になる。


「俺はありなんだけど…」

「俺はパ~ス」


なんだかあっさり解放してもらえました。


「失礼なやつらだな」
「こっちが願い下げだ」
「鏡見て出直してこいっつの!」

「あの……」


みんなは人混みに紛れていく彼らに向かって口々に悪たれた。


「ありがとうございました」

「大丈夫だったか?」

「はい」

「つーか村井は?なんで一緒じゃないわけ?」

「今お使い中でして…」

「は?鷹文にパシられてんの?」

「パシらる………?」


よくわからない言葉です…。
いえそれよりも、私が村井君と来ていること、佳代さんは………。

…そういえば、久しぶりに話しました。
意識すると緊張してしまう。


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