風のおとしもの。
「まぁ村井もいったことだし、はいっ」
「おっと」
「ふぇっ」
笑い収まると、美紀さんは佳代さんの背を押した。
私も里香さんに押されて、佳代さんと向かい合う形になる。
「ゆーことあるんでしょ?」
「……えーっと…」
美紀さんに促されるも、佳代さんは言葉を探しあぐねているようだった。
「……すみませんでした」
佳代さんを待たず、頭を下げた。
でも伝えなくちゃいけないこと、たくさんある気がして…。
「私、佳代さんに……里香さんにも、ひどいことしました。いくら謝っても足りません」
「そんな……違うんだ、元はといえば私が悪かったんだ」
「そうだったとしても、私は今も佳代さんが嫌うようなことばかりして…」
村井君の顔が過ぎる。
どうしても譲りたくなかった、大切な人。
「そんなことない!確かに目も合わせてもらえなかった時は堪えたけどさ、全部私が悪かったんだ」
「でも私は、今日だって村井君と………」
言葉が喉でつかえた。
佳代さんの好きな人と、一緒にお祭りに来てる。
私はそれを知っていて、でもやめなかった。