小学生がいる
 静香は微かな戸惑いを残しながらもスーパーで夕飯を購入して家路を急いだ。

ひとり暮らしの静香は食事のそのほとんどをスーパーやコンビニなどの出来合いのもので済ませている。

自宅アパートからほど近いスーパーが大抵の日常生活をまかなってくれていたのだった。

 自宅アパートに帰宅すると静香は購入した食料などの入った袋をテーブルの上へと置き、部屋着にへと着替えた。

 静香のアパートは1DK、部屋は和室の安アパートだった。

6畳ほどの和室にベッドなどの家具を置き無理やり洋室風にしているのだが、どうしても押入れが目についてしまうのが虚しい。

それでも毎日その部屋で暮らしている静香にはそれほど苦にはならなかった。

できることならワンルームでいいから洋間のアパートに引っ越したいと静香は考えているのだが、今の職場までの通勤時間や、賃借費用のことを考えると今のアパートで充分であった。

あこがれは所詮あこがれでしかないのである。
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