小野先生とアタシ
「かしこまりました」
一礼してボーイさんは厨房のほうへ去っていく後姿を見つめて
アタシはホッとタメイキついた。
そして先生がアタシの向かい側の席に着く。
何か言われる…
そう思ったアタシは捲くし立てるように先に言った。
「アタシ、スペイン語ならわかるんですけどねっ。
フランス語はわからないんです!」
「まだ何も言ってないじゃないか」
先生は呆れて言う。
「はあ…」
アタシは情けなく返事する。