小野先生とアタシ
「この香り…」
先生はアタシの香水に気づいたように言った。
さっきまでの穏やかな表情が一変して強張る。
あまり…いい感じではないみたい。
香水、キライなんだろうか。
つけてきて失敗したかな。
厳しい顔をしている先生にアタシは声をかける。
「先…生…?」
ハッとしたようにアタシを見る。
「フェラガモ…知ってるんですか…?」
先生は何も答えない。
嫌な空気が流れる。
嫌な感じの沈黙が流れる。
今まで一緒にいたけれど、
こういうの
…なかった…。