私に恋を教えてくれてありがとう【上】

でも、怯むことなく夫人は狂った。


「ほら!ちょうどいいじゃない。

 言いなさいよ。

 起きたなら言いなさいよ。


 一言くらい……

 口先だけの謝罪くらい簡単でしょ。


 もう自由に身体がきかないんだから!」


夫人はお互いの顔がついてしまうか位近づけて吠えた。


すると、夫はふるふると口元をふるわせ

ほとんどが息の言葉を

ひとかけらひとかけら呟いたのだ。



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