LASTLOVE
あたしは、こんな状況下でも政樹と美月が何か話していたのか気になっていた。

こんなことで嫉妬してしまう自分が嫌になる。

政樹は、時々あたしに心配そうな視線を送ってくる。
あたしは、自分を奮い立たせた。

(とにかく今はこの状況をなんとかしなきゃ。)

しばらく海外沿いを歩いていると、遠くに倒れている二人がいるのを発見した。
「いた!翔!」

「奈緒!」

二人は一目散に駆け寄った。
あたしと政樹も急いで駆け寄り、眠っている二人を揺らし、声かけをした。
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