純恋



貴仁は目をつむり言った。


「……んな」


「何?」


「ふざけんな!!」



貴…仁?

なに大きな声出してんの?


「分かってんだろ?
赤ちゃんがいないこと‥お前の体なんだから
認めろよ‥認めろよ!」



貴仁はすっごい悲しそうな顔をしていた。


あたしはその顔を見るのが
とても辛かった。



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