年上女ですが…それが何か???
お、お、お仕置きっ!?
エロさ抜群の言葉に、力を失くなした私の足がへなりと曲がる。
………いわゆる、腰砕けってやつらしい。
そんな私の体を支えながら、コータ君がびっくりしたように目を丸くした。
「ちょ、どうしたの!?」
「………」
ふっ…、わかってないね、コータ君。
今のは意地悪で言ったつもりだろうけど、今の私にはもう、そうは受け取れないんだよ?
だって……
「コータ…君?」
「……ん?」
「す……」
心配そうに覗き込んでくる瞳に、思わず“好き”と言いそうになって、私はまたそんな自分を戒めた。
ダメだったら、明。
アンタには、まだ聞かなきゃなんないことがあるでしょ?
その時、校舎の方からチャイムの音がして、一瞬で気まずくなった私達は、どちらともなく体を離した。
「……とりあえず車乗ろっか」
受験生を2日続けて早退させるなんて、ホントはあるまじきことなんだろうけど、
「うん…」
頷いてくれたコータ君に、どこかほっとしてしまう私が居た。
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