お嬢様は太陽と歩く
~*聖*~
無理なお願いをしたと思った
海咲はこれまで1回も授業をサボった事ない
多分、これからもないと思う―
苦しい条件の中、一番努力してるのは分かってる―
なのに、俺の勝手な願望で屋上へ連れてきてしまった。
2人きりになりたかった―
ただ、それだけ。
彼氏としては最悪サイテーだ。
でも、海咲は一緒にサボってくれるんだ―
どこまでも、お人好しなヤツだ。この女は―
いいや、そんなこと言っちゃいけないよな。むしろ感謝しねーと。
無責任なオレに付き合ってくれるんだ―
「私、授業サボったの初めて…♥」
「だろうな。」
「うん。
でも、私の夢だった。
いつか私の恋人と2人で授業サボって、2人ッきりで屋上にいたい。そう思ってたの。
――それが、今叶った。」
夢…だったのか?
授業をサボる事が…
「いいね~。こうやって外の空気をいっぱい吸うのって。気持ちいい~!」
そう言って海咲は腕を横に広げ深呼吸した