Princessの掟短編集
「ゆーりーあ」
案の定、部屋に戻ってくると優斗はニヤニヤと私を見てくる。
「…な、何よ?」
「さっき照れてただろ?」
そう言って私が逃げれないように優斗は後ろから抱きしめてきた。
「………」
無言で逃げ出そうとバタバタと動いてみるけど、優斗の力は強くなるばかり。無意識にため息がでた。
「逃げても無駄だからね?」
「…そ、そうよ!照れました!!」
あーもーうー!!
なんでこんなに恥ずかしいのかしら。
嫌でも顔が赤いのがわかる。