リアルな秘めゴト
翌日。
締め切りよりも早く出来てしまったプロットを見て、あたしは呆然としていた。
「あんなに苦手だったプロットが…こんなにも早く完成しちゃうなんて…」
あたしがマンガを描く上で一番苦手だった事が、物語の進む行き先を決める大事な工程、プロット作りだった。
だからお決まりの恋愛パターンに進んでしまい、現時点でスランプに陥っているのだけれども。
昨日のトキメキを忘れないように心がけて作ったプロットは、我ながら上出来だと思う。
「へへへっ」
「何笑ってんの?るか」
「ぎゃあっ…!!」
あたしは慌ててプロットをノートの下に隠して、声のした方を振り返る。
そこにはあたしの幼なじみ兼親友の、希美(のぞみ)が立っていた。
そうだ。ここは学校だ。
すっかり忘れていたけど、ここは正真正銘あたしのクラスだったんだ。
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