彼女ノ写真
何と言うか、安心した。その会話の内容を、否定も肯定もされたくはなかった。




いや、別にされても構わないんだけど、しないのがシキちゃんだと思うから。




これも写真の事が影響しているのだろう。




ずいぶんと些細な事で、彼女の一挙手一投足を伺っている。普段なら、解っている───で済む事なのに。




想定とした事と違う反応をされても、別に構いはしないのに。




新しい顔や側面を見せた彼女をまた、僕は噛み砕く様にしっかりと、飲み込む様にはっきりと、心の中に記憶するだけなのに。




今の僕の心には、それらを受け入れる隙間が見当たらなかった。




なんて事だ───、、、まいった。





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