彼女ノ写真
「っで、何をすればいいんですか?もう昼休みもあんまり残ってないですよ」




僕は、とりあえず両腕を回し、腕に何らかの重みが掛かっても良い様に準備運動っぽい事をしながら聞く。




「あれを御覧なさい!少年!さー早くっ!ほら、早くっ!」




先輩が指差す方向には、シキちゃんが愛すべき木である小梅の姿が───あ。




「あれを僕に取れと?小梅に登って取れと?」



「YES~!頼んだぜ!Boy」




イエスとボーイの発音が、妙に綺麗で笑いそうになりながら、いつ以来だろう木登りをする事になった。




何の反抗心も持たず、素直に、言われるがままに───じゃあ、登るか!───と思う僕って、一体どんな罪を背負って生まれてきたのだろうか?




もし前世とかって言うのが本当にあるのだとしたら、きっと僕は、この人達にとても酷い事をして来たに違いない。





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