彼女ノ写真
彼女は、衝動的に描きたくなったらいつでも描ける様に、ペンと折りたんだ紙を数枚、ジャージのポケットに入れている。




彼女が、上も制服でいる姿を目撃する事は、本当にレアである。夏でも、自分で改良したジャージを羽織っているし。




「うん。今日はね、早く終わったんだ~ウチのクラス。いつも来てもらってるからね」




私達は、友達になったその翌日から、お昼休みを一緒に過ごしている。




とは言え友達になる前も、私達は大抵、美術室でお昼休みを過ごしていたから、結局一緒に過ごしていたのだけれども。





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