海の乙女

その後、みんなが大急ぎで出航の準備をしているなか、あたしはある物を探していた、が…

「ないよぉ…。」

なかなか見つからず諦めかけていた。

「もう見つからないのかな…。」

「どうしたの?」

「え?」

後ろを振り返るとロビンが立っていた。

「あ!自己紹介がまだだったわね。私はロビンよ。航海士をしてるわ。」

改めて見るとロビンは腰まで伸びるサラサラの黒髪、深紅に輝く瞳、スラッとして背が高くまるでモデルみたいだった。

左目の目元にはホクロもあり色っぽさもある。

あたしはポ〜っと見とれていると、ロビンは「おーい?」とあたしの顔の前で手を振り尋ねてきた。

「え!あ、ごめんなさい!」

「それで、何か探してるみたいだったけど?」

「えっと…その…」

「言ってごらん?」
< 20 / 88 >

この作品をシェア

pagetop