海の乙女
「あの…あたしの髪飾り知らない?」
「髪飾り?なくしたの?」
「はい…。屋敷を出るまではつけてたんだけど」
「そうなの。でもごめんなさい。あたしも知らないわ…。大切なものなの?」
「サラが昔、誕生日プレゼントにくれたもので…。サラとの繋がりも全部なくなってしまう気がして…」
「じゃあ船内にあるかもしれないから探してみましょ?手伝うわ」
「オレらも手伝おうか??」
「え…?」
声のした方をみると二人の男の人が立っていた。
「オレ、フレッド!船大工してるッス。まだ見習いだけどな!」
フレッドはエメラルドグリーンの瞳、金髪でツンツンの髪に黒のヘアバンドを巻いた元気な男の子。
あたしと歳が近いのかまだ幼さが残った顔立ちで、ニカッと人懐っこい笑みを浮かべた。
「オレはニックだ。コックだから何か食べたい時はオレに言えよ!」
ニックは茶色の短髪に紫紺色の瞳、口にはタバコを加えていた。
見た目はちょっと怖い感じだったが、不思議と恐怖感はなかった。
「あ、そんなつもりで言ったんじゃなくて…。ただでさえあたしのせいで忙しいのに」
「遠慮なんかしなくていいっスよ!さっきライトさんも言ってたっスよ!俺たちは『仲間』だって」
「そうそう!それにフレッドなんかこき使ってなんぼだしね」
「ロビンさんー!」
「ありがとう!」