海の乙女
「それでどうした?なんかあったか?」
「えっと…その…」
「?」
「これ……。」
そう言って私はポケットに入れていたフルーツを差し出した。
「!」
「さっき落としたから…。」
「あ、ありがと。」
ライトはあたしが持っていたフルーツを受け取った。
「わざわざこのために…?」
「ライト大変そうだったし、こうなったのあたしのせいだから…。」
「人魚ちゃんのせいじゃない。これは俺が決めたんだから。そんなこと考えなくていいんだよ?」
「はい…。」
「ライト!ちょっといいか?」
「ああ!すぐ行く!じゃあ、人魚ちゃんはちゃんと船に戻ってるんだよ。」
ライトはあたしの返事を聞く前に頭をポンポンと叩き、再び荷物が積み重なっている所に戻って行った。