COURAGE!!
二人の手のなかに武器が現れる。
少女の武器は恐らく雷属性の弓だろう。
「戦う前に一つ聞きたい事がある」
今にも飛び掛かってきそうな相手に向かって鎗が口を開いた。
「なに?」
「名前は?」
「ゆ、祐実よ!市ノ瀬 祐実(いちのせ ゆみ)!あなたは?」
「僕は桐原鎗。宜しく。」
鎗は冷静だった。
いや、冷静な状態を保たないとその場の雰囲気に呑まれそうだったので冷静を装っていた。
沈黙の時が流れる………
すると、祐実が一本矢を放った。
「うわっ」
不意に飛んできた矢をギリギリでかわすと、鎗の目の色が変わった。
もう戦いは始まっている。
しかし、このままじゃ不利だ。
祐実との距離がありすぎる。
鎗と祐実までの距離は十mはある。
どうしよう………