飛べない鳥
スーパーの袋の中には、さまざまな食材が入っていた。



『…何作ろうとしたわけ?』



『…オムライス』



『しょーがねぇな…』


俺は立ち上がり、スーパーの袋を持ち部屋に入って行った。



『え…遥斗?』



『今日だけだぞ?入れ』



俺は美咲に命令をした。


美咲は嫌がらずむしろ嬉しそうに俺の部屋に入って来た。



俺はスーパーの袋をキッチンに置き、キッチンの電気をつけた。



『綺麗な部屋~!私の部屋とは大違い!』



美咲は俺の部屋を歩き回る。


俺は冷蔵庫からお茶のペットボトルを取りだし、コップに注ぎ、歩き回る美咲に渡した。



『ありがと!もしかして部屋に女の子いれるの初めてとか!?』



『あぁ…』



俺はお茶を一口飲み、
ベットに座った。


美咲は飲みかけのグラスを一旦床に置き、腕捲りをした。
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