花の家
「……そうよね、わたしが殺されたら困るよね。鈴は

……そういう役目なんだもんね」


またネガティブな思考が頭を支配する。

会ったら仲直りしようと思っていたのに。


鈴は何か言おうと口を開き、また閉じた。


「……そうだよ。お前に死なれちゃ困るんだ。行くぞ」


鈴が否定してくれないことに、わたしの気持ちは何度でもぺしゃんこになる。

黙り込んでしまったわたしの手を、鈴はいらだったように引いた。


「待ってよ、甲矢さんがっ」


甲矢さんは本当に具合が悪そうに座り込んでいる。

保健室に連れて行ってあげないと。


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