愚者
南條はテーブルにビールを置き呆れた顔で聞いて来る。
「鳴る事の無い電話です。用事なら店の電話で十分ですからね」
「本当に困ったものだよ」
南條は肩を竦めて冷蔵庫から皿を取り出し、サラミ・チーズ・鳥の唐揚げ等の肴を盛った皿をテーブルに置き、南條は椅子に座ってビールをグラスに注ぎ込む。
「面倒臭がりも、そこ迄行くと一つの芸ね」
「機械が苦手なだけですよ」
私のブラックジョークに南條も「私よりも若いのよ」と切り返して来る。年齢差だけを考えればかなりの開きが有るが、南條が私の態度に苦言をする事は無い。南條の懐の深さを感じさせるには十二分な対応だ。
「相変らずこの機械で遊んでるんですか?」
「今は本当に良い時代だよ。アンタも覚えれば良いじゃないの」
「頭が直ぐにパンクしちゃいますよ」
私は南条の言葉を遮る様に軽く頭を左右に振りグラスを煽る。世間との接点を持っても仕方が無い。逃亡生活で得た一つの結論だ。
「まぁ、こんな機械を操れた所で、良い事は無いかも知れないけどね」
南條は妙に冷めた表情で吐き捨てサラミを齧る。
「そんな物ですか?」
「鳴る事の無い電話です。用事なら店の電話で十分ですからね」
「本当に困ったものだよ」
南條は肩を竦めて冷蔵庫から皿を取り出し、サラミ・チーズ・鳥の唐揚げ等の肴を盛った皿をテーブルに置き、南條は椅子に座ってビールをグラスに注ぎ込む。
「面倒臭がりも、そこ迄行くと一つの芸ね」
「機械が苦手なだけですよ」
私のブラックジョークに南條も「私よりも若いのよ」と切り返して来る。年齢差だけを考えればかなりの開きが有るが、南條が私の態度に苦言をする事は無い。南條の懐の深さを感じさせるには十二分な対応だ。
「相変らずこの機械で遊んでるんですか?」
「今は本当に良い時代だよ。アンタも覚えれば良いじゃないの」
「頭が直ぐにパンクしちゃいますよ」
私は南条の言葉を遮る様に軽く頭を左右に振りグラスを煽る。世間との接点を持っても仕方が無い。逃亡生活で得た一つの結論だ。
「まぁ、こんな機械を操れた所で、良い事は無いかも知れないけどね」
南條は妙に冷めた表情で吐き捨てサラミを齧る。
「そんな物ですか?」