愚者
対峙する。男の全身から殺気が立ち上っている。私は視線をもう一人の男に向けるが、静観を決め込んだのか、薄ら笑いを浮かべて事の成り行きを見守っている。
―うんざりだな
深夜と云う事が幸いしている。辺りに人の気配は全く無い。私は軽く両足を広げて男の攻撃に備える。この状態で穏便に事を収める事は無理の様だ。
「チキンやろうが。大人しくサンドバックに成れば良いんだよ!」
右足での上段蹴り。バックステップで躱す。全くのド素人だ。私は軽く左右に身体を揺すり、沈み込む様な体勢で男の懐に潜り込み、身体を外に開き右の肘を思い切り男の水月に叩き込む。
「ぐぁ!」
男が派手な音を発て、吐瀉物を吐き出し乍倒れ込む。
―仕方が無いな
―うんざりだな
深夜と云う事が幸いしている。辺りに人の気配は全く無い。私は軽く両足を広げて男の攻撃に備える。この状態で穏便に事を収める事は無理の様だ。
「チキンやろうが。大人しくサンドバックに成れば良いんだよ!」
右足での上段蹴り。バックステップで躱す。全くのド素人だ。私は軽く左右に身体を揺すり、沈み込む様な体勢で男の懐に潜り込み、身体を外に開き右の肘を思い切り男の水月に叩き込む。
「ぐぁ!」
男が派手な音を発て、吐瀉物を吐き出し乍倒れ込む。
―仕方が無いな