愚者
「刑事がこんな所で時間潰しでっか。良い身分や」
コツコツと革靴を鳴らし乍カウンターに歩いて来る。不機嫌極まり無いと云う顔で関はスツールに座ると、タイミングを計った様に富田が話し出す。
「聞き込みって言葉が有るだろう」
「言葉としては有っても、あんさんの場合は趣が違うと思うけどな」
「年々、嫌味な性格に成りやがる」
「それは受け取り方の問題や。歪んだ風に聞こえるんなら、そりゃ、そいつ自身の心の問題や」
「何れ、パクッてやるよ」
「はん。ワシはそんなヘマはせえへん。それに、あんさんの管轄はこの辺りや無かった筈や」
「俺に管轄何て物はねえよ。検挙率が高いお陰で、何処で何をして様とお咎め無しだ」
「あんさんの評判は、一部では都市伝説に近い物があるからな」
「記憶にねえな」
富田が関との会話を切り上げ様と立ち上がり、千円札をカウンターに置く。
「釣りはいらねえよ」
そう云い残し富田は店を出て行く。とんでも無い人物に眼を付けられた物だ。如何云う人生を歩んだらあそこ迄歪んだ性格に成るのだろう。
コツコツと革靴を鳴らし乍カウンターに歩いて来る。不機嫌極まり無いと云う顔で関はスツールに座ると、タイミングを計った様に富田が話し出す。
「聞き込みって言葉が有るだろう」
「言葉としては有っても、あんさんの場合は趣が違うと思うけどな」
「年々、嫌味な性格に成りやがる」
「それは受け取り方の問題や。歪んだ風に聞こえるんなら、そりゃ、そいつ自身の心の問題や」
「何れ、パクッてやるよ」
「はん。ワシはそんなヘマはせえへん。それに、あんさんの管轄はこの辺りや無かった筈や」
「俺に管轄何て物はねえよ。検挙率が高いお陰で、何処で何をして様とお咎め無しだ」
「あんさんの評判は、一部では都市伝説に近い物があるからな」
「記憶にねえな」
富田が関との会話を切り上げ様と立ち上がり、千円札をカウンターに置く。
「釣りはいらねえよ」
そう云い残し富田は店を出て行く。とんでも無い人物に眼を付けられた物だ。如何云う人生を歩んだらあそこ迄歪んだ性格に成るのだろう。