愚者
「それが女の子なの。スッゴク不思議な子でね。でも、話をしていたら楽しくて」
葵は氷が溶ける様に学校での出来事を話し出す。正直、初めは馴染めなかった事や、小夜子と出会ってから喫茶店へと行く迄の経緯を面白おかしく話をする。勿論、小夜子の喫茶店での喫煙の事は伏せたが、それ以外の事は湯水の如く溢れて来る言葉に身を委ねて話をしていると、母は嬉しそうな笑顔で聞き入る。家族の団欒。大切にしたい時間が緩やかに流れる。
「葵」
「なあに?」
「久し振りにお買い物でも行こうか?」
「お仕事は?」
「今日はお休みよ」
「本当?それなら、今云っていた喫茶店も行きたいけど、良いかな?」
「お気に入りになったのね?」
「うん。味もだけど、凄く雰囲気が良いの」
「そうね。じゃあ帰りに寄りましょうか」
「うん」
葵が元気に頷くと、母がスッと立ち上がり「準備しなきゃね」と云いカップを片付け出すのを皮切りに、葵も母を手伝い二人して外出する準備を始めた。
*
葵は氷が溶ける様に学校での出来事を話し出す。正直、初めは馴染めなかった事や、小夜子と出会ってから喫茶店へと行く迄の経緯を面白おかしく話をする。勿論、小夜子の喫茶店での喫煙の事は伏せたが、それ以外の事は湯水の如く溢れて来る言葉に身を委ねて話をしていると、母は嬉しそうな笑顔で聞き入る。家族の団欒。大切にしたい時間が緩やかに流れる。
「葵」
「なあに?」
「久し振りにお買い物でも行こうか?」
「お仕事は?」
「今日はお休みよ」
「本当?それなら、今云っていた喫茶店も行きたいけど、良いかな?」
「お気に入りになったのね?」
「うん。味もだけど、凄く雰囲気が良いの」
「そうね。じゃあ帰りに寄りましょうか」
「うん」
葵が元気に頷くと、母がスッと立ち上がり「準備しなきゃね」と云いカップを片付け出すのを皮切りに、葵も母を手伝い二人して外出する準備を始めた。
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