愚者
楽しい時間はアッと云う間に過ぎた。昼過ぎに家を出てウィンドーショッピングを始めてワイワイと騒いでいると夕方に成っていた。
「この先にね、お店があるの」
「楽しみね」
葵達の視線の先にポツンと佇む店が見える。二人は視線で軽く頷き店へと移動して扉を開ける。
「いらっしゃい」
時雨が何時もの調子で迎え入れ、二人は四人掛けのテーブルに着席する。
「今日は何にするのかな?」
「覚えてくれてたんだですか?」
「小夜子君が連れて来る何て初めてだからね」
「そんなに小夜子さん良く来るんですか?」
「一週間、来ない時期が空く事はないよ」
「へぇ、そんなに来るんだ」
葵が笑顔で話をしていると、母が少しだけ硬直しているのが分かる。
「どうしたの?」
「うん?別に何でも無いわよ。それより、何頼もうか……」
「私が選んで良いかな?」
「葵に任せるわね」
「うん」
葵は頷き時雨に「紅茶を下さい」と云うと、時雨は「この間ので良いのかな」と聞き返して来る。
「お願いします」
葵が答えて顔を母に戻すと、母の視線は時雨に向けられていた。その視線は、何処か悲しみを帯びた不思議な瞳に成っている。
「どうしたの?」
「この先にね、お店があるの」
「楽しみね」
葵達の視線の先にポツンと佇む店が見える。二人は視線で軽く頷き店へと移動して扉を開ける。
「いらっしゃい」
時雨が何時もの調子で迎え入れ、二人は四人掛けのテーブルに着席する。
「今日は何にするのかな?」
「覚えてくれてたんだですか?」
「小夜子君が連れて来る何て初めてだからね」
「そんなに小夜子さん良く来るんですか?」
「一週間、来ない時期が空く事はないよ」
「へぇ、そんなに来るんだ」
葵が笑顔で話をしていると、母が少しだけ硬直しているのが分かる。
「どうしたの?」
「うん?別に何でも無いわよ。それより、何頼もうか……」
「私が選んで良いかな?」
「葵に任せるわね」
「うん」
葵は頷き時雨に「紅茶を下さい」と云うと、時雨は「この間ので良いのかな」と聞き返して来る。
「お願いします」
葵が答えて顔を母に戻すと、母の視線は時雨に向けられていた。その視線は、何処か悲しみを帯びた不思議な瞳に成っている。
「どうしたの?」