大きな愛
「俺…美月のこと…好きだよ」



「うん…」


「美月は…俺のこと…好き??」



「うん…」


「だから~…ちゃんと聞いてる?」
「うん…」
「だから…」
賢治はあたしを引き離してあたしをじっくり見た。


「美月…??」


あたしはすぐ泣いちゃうから泣きすぎてうんしか言えなかった。



「あたし…あた…し…うぇ~ん…うぅ…」



「美月…どした?」


「初めて…優しくしてくれて…嬉しくて…ずっと独りきりで…友達も…裏切られたから…信用出来なかったから…」




「そっか…そっか…」
賢治は優しく頭を撫でてくれた。




「あたし…人を信じないって…思ったのに…気づけば賢治に会いたいってずっと思ってた…
昨日会えなかったのも…苦しかった…



あたしも…賢治が好きだよ…」




お互い好きなんて…叶えてよかった。
嬉しかった。



「これからも、一緒にいような。俺…心配かけないようにそばにいるから…」

「うん…ありがとう…」


あたしたちは誓いあった。
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