空色パレット
照れる笹河をいじめるのが楽しくて、パジャマのズボンについている尻尾をつかんだりした。


「可愛いですよ」


「…おい、尻尾…」


「え?」


わざと聞こえないふりをした。
また顔を赤くして俯いてしまった。


「えー、ちゃんと見せてくださいよ」


身体を大袈裟に隠して、あたしに見せようとしない。


「それ、笹河さんにあげるんで家で着てくださいよ」


「…お前が俺ん家、来るならいいぞ」


「じゃあ、行くんで」


一瞬驚いて、あたしを不思議そうに見つめてきた。


また着てくれるならカメラ持って撮らなきゃ。

あとで、脅すことができるし。


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