愛してるのに愛せない
――――まもなく、一年生の障害物競争が始まります…
「誰だっけ?障害物競争に出る人…」
「あっ…俺だわ」
俺は立ち上がり、入場門へと向かう。
三人から頑張ってとか言われたけど、頑張る気がしない…
正直、面倒だ…
そんなことを思っていると入場が始まり、俺は列のスピードに合わせて入場する。
スタートの位置に着くと、彩、大輝、レイの三人がゴールに近い場所まで移動していることに気付いた。
応援する気だ…
応援されたら…
頑張るしかないじゃん…