愛してるのに愛せない
「さて、大輝を応援しに行こうか!」
俺は、彩とレイにそう言って三人で応援しに行く。
「大輝は何番目だ…?」
「わかんない…」
「そもそも、ホントに走るの?」
みんなして、大輝のことを言いたい放題だ…
とりあえず、俺たちは大輝を探す。
「あっ…あれじゃない!?」
彩が声を出して指を差し、俺とレイは指が差す方を見る。
「ホントだ……最初に走るんだ?」
「みたいだね」
そして、大輝が準備して、審判が掛け声をする。
「位置について…よーいっ」
――――パァンッ
大輝が走り出した。
走る大輝を見て、彩とレイが驚く。
「大輝ってあんなに速いの!?」
「いつもふざけてるくせに…速い!!」
大輝は他の人たちを寄せ付けず、一位になった。
………応援する暇ねぇよ…