愛してるのに愛せない
「ん〜……卵がちょうど4つあるから、オムレツにしない?」
「そうだな……簡単だし、そうすっか」
あたしと海斗は卵を4つ取り、役割を分担する。
なんか…新婚さんみたい…
笑いが込みあげて、あたしはクスクス笑った。
海斗があたしを見て、何笑ってるんだろうという顔をした。
あたしは「なんでもなぁい♪」とご機嫌に言うと卵をとく。
海斗はご飯をよそってテーブルに置き、箸を全員分並べている。