愛恋



「ふぅ~。」




窓側の方につめて座り、横に荷物をおいて一息ついたその時だった・・・




「まじ、だりー」




「お前、口癖かよ。それ」




笑いながら会話する中学生?か高校生くらいの男2人がバスに乗り込んできた。




「席あいてる~らっきー」




1人がそう言った。



何だ、まだ席空いてたんだと思って車内を見渡していると





「あれ?座ってたし」





あたしの横にそいつは来た。





もう1人もその男について来ていた。




「隠れて見えなかった~、ごめんね~」




笑いながら、最初にこっちに来た男が謝ってきた。




髪はツンツンたたせていて、ブレザーの下からYシャツが顔を覗かせ、しかも腰ぱん。




「いえ、何かすいません」




笑いながら小さく頭を下げて、ガン無視。




ヤンキーは嫌いじゃないけど、ちゃら男は嫌いだ。
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