愛恋
「ってか、名前何ていうのぉ~?」
語尾をだらしなく伸ばしてツンツン頭は言った。
「俺はね~」
あたしがまだ答えてないのに、もう自分の名前を言おうとしている。
何なんだよ!!別聞いてねえよ!!
心の中で叫んだ。
「石島大輔、バス仲間としてよろしくね~」
勝手にバス仲間にされてるし…。
「っちか、大輔喋りすぎだろ」
もう1人が微笑しながら、大輔さん?に突っ込みをいれる。
ーっがたん。
高速道路にバスが入って、少し車内は揺れた。
「俺、座っていいかいな?」
そう言って、大輔さんがあたしの隣に座ってきた…