愛恋




「ってか、名前何ていうのぉ~?」





語尾をだらしなく伸ばしてツンツン頭は言った。





「俺はね~」





あたしがまだ答えてないのに、もう自分の名前を言おうとしている。
何なんだよ!!別聞いてねえよ!!
心の中で叫んだ。





「石島大輔、バス仲間としてよろしくね~」






勝手にバス仲間にされてるし…。






「っちか、大輔喋りすぎだろ」






もう1人が微笑しながら、大輔さん?に突っ込みをいれる。






ーっがたん。







高速道路にバスが入って、少し車内は揺れた。





「俺、座っていいかいな?」





そう言って、大輔さんがあたしの隣に座ってきた…
< 12 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop