年下男子♂


そしてもう1人の友達が口を開いた。


「私も一緒に見学行っていい?」


彼女は明るい顔で言った。

彼女の名前は高木愛里沙。

明るくて頭よくて委員長をしているしっかり者。



「もちろん!ね!?愛理♪」

由香は愛里沙の質問に速答。


「当たり前じゃん〜」


私も何も考える様子なく速答した。


キーンコーンカーンコーン



うわ〜…チャイム鳴っちゃった。


愛里沙と由香ともっと話したかったな。


一時間目は数学。

今日から教科書などを使って本格的な授業になる。


「えーとじゃあまず教科書3ページを開いてください。」


先生が教科書を手に取り皆に指示を出した。


皆一斉に教科書に手を伸ばす。


私も教科書3ページを開いてみた。



まず見て一番に思ったのはうわー…難しそう…だった。


それから先生が説明していった。


だが私はさっぱり意味が分からなくて、もう諦めたかのように教科書に落書きをし始めた。


キーンコーンカーンコーン

落書きして遊んでると時間はあっという間に過ぎ一時間目の終わりのチャイムが鳴った。



午前中の授業は全てそんな感じだった。



私、早速こんなんで高校行けるのかなー。



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