シムーン

Vagueー曖昧な気持ちに曖昧な口づけをー

一体、どうしたのだろうか?

誰もいなくなった会議室にいるのは、私と森藤勇の2人だけだった。

お互い、一言も発さない。

沈黙が静かに過ぎて行くだけだ。

何か言ってよ…。

沈黙は嫌い。

嫌いだから何かを言って欲しいのに…。

そう思って過ぎて行くのを黙っているだけだった。

「――おい」

その声が聞こえたと思ったら、目の前には彼の姿があった。

驚いて離れようとした私を見抜いたのか、腰に彼の手が回ったと思ったら引き寄せられた。

あっという間に、私は彼の胸の中にいた。
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