GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

〜同じ……〜

こうはその二人にただならぬ感覚を感じていた。
顔、背丈、体格、表情…………
見れば見るほど自分にそっくりなのだ。

外見だけではなく、存在自体が同じだった。


『似ている』…とは敢えて思えなかった。
言葉を選ぶとしたら『同じ』。
こうは『同じ存在』がいるという異常事態に身動きもできずただ、２人を見つめるしかなかった。

｢待て！！カストル！
その『それ』を使えばこの世界は割れ、破壊神デスターが…｣
ローブをきた男が活発そうな男に声を荒げ叫ぶ。


｢うるさい！！
こんな宝珠に支配された世界…
こんなたった一つの本でっ！！｣

カストルと呼ばれたその男はその言葉を遮るように叫び、水晶に自らの腰から抜いた剣を向ける。


｢壊れた方がいい。
オレはカストルの名にかけて、人を守る。
……そうだろ『∝∂жёъ。』｣


〜ん？聞き取れない…名前？〜

カストルが振り返り、声をかけたのは女だった。

柱の影ではっきりは見えないが

〜長い栗色の髪…？…〜
２人から目を離していた間に

｢そうですか。では、仕方ないですね……｣

｢ポルクス……｣
ポルクスと呼ばれたローブの男はカストルに向け、自らの手で生み出した黒い稲光に似た大きな球を掲げる。

それを迎え撃つようにカストルは剣を向け、



｢！！！！｣