魔念村殺人事件
「このタオル、カビ臭いけれど……」
顔をしかめて瑞穂はそう云うと五人に配った。とりあえず、少し臭ったが、髪の毛などを拭き、春樹は正信の額に手を当て、眉間に皺を寄せると瑞穂に問うた。
「瑞穂、正信の部屋は何処だ? 俺が連れて行くよ」
「うん。ここからすぐ左の部屋よ。春樹、このタオル、外で濡らして頭を冷やしてあげて」
「分かった。正信立てるか?」
「うん」
瑞穂からもう一つタオルを受け取ると、正信を立たせ部屋に向かった。
章吾は車から持ってきたペットボトルのお茶を開けながら、慌てたように立ち上がった。
「誰か水のペットボトルないか? 風邪の時は水分が必要だから」
「あります。俺達、水は結構買い込んだから。車から取ってきて正信君に持って行きます」
「悪いな」
陸は立ち上がると急いで取りに行った。その時廊下で、春樹がタオルを外で濡らし、正信の部屋に入るところだった。
顔をしかめて瑞穂はそう云うと五人に配った。とりあえず、少し臭ったが、髪の毛などを拭き、春樹は正信の額に手を当て、眉間に皺を寄せると瑞穂に問うた。
「瑞穂、正信の部屋は何処だ? 俺が連れて行くよ」
「うん。ここからすぐ左の部屋よ。春樹、このタオル、外で濡らして頭を冷やしてあげて」
「分かった。正信立てるか?」
「うん」
瑞穂からもう一つタオルを受け取ると、正信を立たせ部屋に向かった。
章吾は車から持ってきたペットボトルのお茶を開けながら、慌てたように立ち上がった。
「誰か水のペットボトルないか? 風邪の時は水分が必要だから」
「あります。俺達、水は結構買い込んだから。車から取ってきて正信君に持って行きます」
「悪いな」
陸は立ち上がると急いで取りに行った。その時廊下で、春樹がタオルを外で濡らし、正信の部屋に入るところだった。