空白の玉座
…あの人が王子…様…?
部屋の豪華な調度品からして身分の高い人だとはなんとなく思っていたものの思わぬ事実が分かってしまった。
王妃が母親なら彼は王子になるはずで、
その人がなぜ自分の父親を殺さなければいけないんだろうとか、
王子がなぜ奴隷として売られていた自分を買ったのかとか色々疑問が浮かんでくる。
ぐるぐる回る疑問を吐き出すかのように深く息を吸って、吐いた。
…今はそんな事は考えない。
この綺麗な牢獄から抜け出すんだと、ルシアは胸に誓った。