空白の玉座
「リィサはもう2年くらいになるかしら」
「はい、王妃様。ちょうど今くらいの時期に王宮に上がりましたから」
ブラウンの髪を片方に束ね、そばかすのある頬をフワンと緩ませる。
その笑顔にアメリアは微笑んでセシに視線を移した。
「リィサよ、覚えておいてね。…ふふっ、兄弟揃って心配性みたいね」
「…知らない女官や侍女は入れないようにしてください」
言いながらふぅっと息を吐く。
どうやら少し緊張も解れてきた。
ジェイスから任された仕事、しっかりやらないと、ともう一度自分の中で気合を入れた。