空白の玉座
小鳥のさえずりが開け放たれた窓の外から聞こえる。
リィサが用意してくれた紅茶を口に運びながら、穏やかな午後のひと時をアメリアは過ごしていた。
ジェイスの弟、セシは真顔で弓で狙われるかも、
などと物騒な事を言って窓も開けないほうがいいと言うが、締め切られた部屋は嫌いなので開けてしまった。
ユリウスが自分の為に用意してくれた離宮の庭で過ごすのも大好きだったが、
庭に出るには護衛をつけねばいけないというので、さすがにそれは遠慮して部屋でいることにした。
昼食が終わったくらいにジェイスが部屋を訪れた。