君だけのもの
【陽奈】


日悠があんな頼みするから…

今日のあたしの折角の昼休みは潰れます。


「明咲はどんな水着が欲しい?」

「え?どんなって…」

やっぱ戸惑うよね…


それからも、いろんな子に聞いてみたけど、みんな困った顔をするだけ。


そりゃ、あたしでもそうなるよ…。



放課後になって鳴ったあたしの携帯。

誰かと思えば、桜ちゃんじゃん♪

「もしもし♪桜ちゃん」

『陽奈ちゃぁぁん!!』

「どうしたの!?」

『今日会える?』

「うん。大丈夫だよ?」

『じゃあ陽奈ちゃんの家に行くね…』

「わ、わかった。」

桜ちゃんは、あたしの返事を聞くなり、ぶちっと電話を切った。


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