桜の木の下で
慌てていると、
「仕方がないなーっ」
と先輩が動いた。
え、な、何…!!?
先輩はわたしの後ろに座り、わたしを足の間に座らせた。
そして、
「これなら寒くないだろ?」
と後ろからぎゅっとわたしを抱き締めた。
ひゃああああああっ!!
一瞬にして顔が熱くなる。
びっくりして声も出なかった。
「寒くない?」
と先輩が耳元で言った。
しかもいつもより低い声で。
「…ねえ、聞いてる?」
「ひゃあ!は、はいぃぃっ!!」
耳元で話さないでくださいーっ!!