桜の木の下で
「なんか落ち着く……」
と先輩が顔をわたしの肩に乗せた。
先輩の息遣いが聞こえて、心臓が張り裂けそうだ。
ぎゅっと先輩の腕の力が強くなった。
わたしは身動きが取れなくなった。
心臓バクバクし過ぎて死んじゃうよーっ!
わたしはぎゅっと目を瞑った。
「…遅いね、恭平」
わたしの耳元で先輩がボソッと呟いた。
「そ、うですね…っ」
「部長会議終わったらすぐ来ると思ってたのになあ…」
先帰っちゃったか。と先輩は苦笑した。
…何でだろう。
ドキドキするのに、何だか落ち着く…。