私(獣師)と、あいつ(神獣)
「ねぇ、優希。」
「んー?」
「その、私が気を失った時、誰が、私を運んでくれたの?」
んー・・・やっぱ、先生かな?もしくは体育委員長の、田辺か・・・・
あいつ、良い奴だし。いや、良い奴って言ったら渡橋かな・・・・・・・
「あぁ!!それね!!ちょっ、それがね弥生―!実は!!」
優希は、パッと目を輝かせ、両手をパン!と鳴らしたかと思うと、私の肩を掴んで
「じ、実はっ?」
「じーつーはぁー!!あの!零斗君だったのよ―!!もー!ホント、ビックリしたんだからぁ―!!」
私をがくがくと揺さぶりながら、興奮したように言った。
「・・・・・・・・・・・は?」