恋人はトップアイドル
歴代初の大仕事
「今日はよろしくお願いします。」
「ああ、こちらこそよろしく。」
王蘭高校、校長室。
ただ今がっしりと、今一世を風靡するアイドルRのリーダー悠と、我が都内一の進学校の校長との間で、握手が交わされた。
「笹本くん、こちらへ。」
「はい。」
校長に名前を呼ばれて、校長の隣に立つ。
「この子が、我が高校の生徒会長の笹本優美だ。君たちを案内する役目は、この笹本くんと、副会長の鈴木くんに任せてあるので、よろしく頼みます。」
「本日、皆さんを案内させて頂きます、笹本です。よろしくお願いいたします。」
校長からしたら初対面、あたしからすれば見知った顔に頭を下げた。心なしかRの顔がにやにやしているような、いないような。いや、それは気にしないでおこう。
とにかく、この学校の歴史始まって以来の、初めてのマスコミ取材。それをあたしは、生徒代表として、きちんと努め上げなくちゃ。
取材に入る前の、お決まりの挨拶を終えて、あたしとRは校長室の外へ出た。
「まさか君がねえ。」
「一番大人しそうな顔してよくやるぜ。人は見かけによらねえな。」
「でも優美ちゃん頭よさそうだもん!あ、本当にいいのか。」
「・・今更どうでもいいだろ、とにかくとっとと仕事片付けるぞ。」
上から順に、悠さん、隼人さん、優太くん、輝がそう言った。
悠さん、隼人さん、優太くんは昨日社長から直々に聞かされたらしく、本当に驚いたらしい。
輝いわく、社長は今回の取材を取りやめることも考えたらしいけど、下手に隠すより身内にはバラし守った方が安全だと判断したらしい。
『あの社長を動かす何かがお前にはあるんだろうよ。』
と輝は言ったけど、十中八九、輝がああいわなければ、社長もここまでは動いてくれなかったんじゃないかと思う。
「ああ、こちらこそよろしく。」
王蘭高校、校長室。
ただ今がっしりと、今一世を風靡するアイドルRのリーダー悠と、我が都内一の進学校の校長との間で、握手が交わされた。
「笹本くん、こちらへ。」
「はい。」
校長に名前を呼ばれて、校長の隣に立つ。
「この子が、我が高校の生徒会長の笹本優美だ。君たちを案内する役目は、この笹本くんと、副会長の鈴木くんに任せてあるので、よろしく頼みます。」
「本日、皆さんを案内させて頂きます、笹本です。よろしくお願いいたします。」
校長からしたら初対面、あたしからすれば見知った顔に頭を下げた。心なしかRの顔がにやにやしているような、いないような。いや、それは気にしないでおこう。
とにかく、この学校の歴史始まって以来の、初めてのマスコミ取材。それをあたしは、生徒代表として、きちんと努め上げなくちゃ。
取材に入る前の、お決まりの挨拶を終えて、あたしとRは校長室の外へ出た。
「まさか君がねえ。」
「一番大人しそうな顔してよくやるぜ。人は見かけによらねえな。」
「でも優美ちゃん頭よさそうだもん!あ、本当にいいのか。」
「・・今更どうでもいいだろ、とにかくとっとと仕事片付けるぞ。」
上から順に、悠さん、隼人さん、優太くん、輝がそう言った。
悠さん、隼人さん、優太くんは昨日社長から直々に聞かされたらしく、本当に驚いたらしい。
輝いわく、社長は今回の取材を取りやめることも考えたらしいけど、下手に隠すより身内にはバラし守った方が安全だと判断したらしい。
『あの社長を動かす何かがお前にはあるんだろうよ。』
と輝は言ったけど、十中八九、輝がああいわなければ、社長もここまでは動いてくれなかったんじゃないかと思う。