雪がとけたら





『悟子へ』












『悟子…。多分俺、もうすぐ死ぬと思う。だからお前に何か言いたいんだけど…ここ、電波ねぇし、こうやってメールにしか残せねぇよ。これをお前が読んでくれてるかわかんないけど…読んでくれてるって、信じてるよ。


悟子…。言いたい事は沢山あるけど、いざこんな場面になると何を言えばいいかわからない。ダメだよな…俺、ずっとお前の側にいたのに。なのに俺、最後に何を言うべきなのかもわかんねぇよ。

でもやっぱ、一番言いたいことはこれなんだよな。




…好きだよ、悟子。

全部をひっくるめて、お前が好きだ。

今はこんなことしか言えないけど、本当はもっともっと、俺の全てをかけて伝えたいくらいなんだ。

もっともっと言いたいことは沢山あるのに、言葉にできないことがこんなにもどかしいなんて知らなかった。

幸せばっかじゃないけど、辛さも苦しみも沢山あるけど、それも全て愛しいと思えたなら…
それを愛だっていうんじゃないかな。


…悟子。



俺の愛は、君に届いてる?








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