合縁奇縁~女は欲張りな生き物なのです
「先輩、次の打ち合わせは三時からですから、ちょっと休憩します? そこのマックで」

森山が何時になく心配顔であたしの背中を叩いた。

「どっか具合でも悪いんじゃないですか? 柏木先輩」

そんな問いかけにも、半分上の空で返すことしかできない。

「あ、うん。ちょっと貧血気味かな」

「あ、な~る」

と、森山がわかった風に頷いた。

「大丈夫っす。俺に任しといて下さい。ちゃんと下調べもしてありますから」

「あ、うん。お願い。任した……」

と、頷いたとたん、意識が飛んだ。

目の前が真っ白になって、身体の感覚が無くなった。
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